1950年代岩尾磁器は、近代日本の建築文化の流れの中に磁器というやきものがつくる建築空間でのセラミック・アート「磁芸」の世界を提案しました。
以来、建造物の外壁には日本人が古来から親しんできたやきもの・タイルが建築アートの素材として用いられ、それが特異とする窯変を活かした釉薬の表情と素材自体の耐久性は、時と共に日本の建築文化の中で建築物の表現には欠かせない要素の一つとなったのではないでしょうか。
またこの磁芸による空間を創る活動は、建築彫刻・壁画による空間構成やファニチャーによる空間の構成を生み出し、数多くの作品が建築の外と内、都市空間の流れの中に現れ今の街の景観を創る要素としてパブリックスペースにおけるセラミックアートの分野を創ってきたと考えます。
次の時代の建築文化の世界・空間文化において社会環境に活かされる用と美の形を創造し続けているセラミック・アートのメッカをご紹介します。
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