評価試験について

■強度
曲げ強度
右図のように2点で支えた試料の中心に荷重を加え、破壊された時の強度を測定する。
圧壊強度
右図のように試料に荷重を加え、破壊された時の強度を測定する。

■細孔径:水銀圧入法(ポロシメーター)
下の図で水銀に、圧力を加えていけば、多孔質のより細かい細孔に入り込むことができる。
この関係をWashbunの式P・D=-4σcosθで表される。
P:印加圧力、D:細孔直径、σ:水銀の表面張力、θ:水銀の試料に対する接触角
この式から、水銀に加えた圧力で、多孔質の細孔直径を算出できる。
一方、加圧によって細孔中に侵入した水銀量から細孔容積を求めることが出きる。

▼水銀圧入法原理模式図

図の左は、加圧開始前の状態。試料内の細孔には水銀は侵入しておらず、空隙のままである。
図の右は少し加圧した状態。大きな細孔には水銀が圧入され、その容積分だけ水銀柱の低下。

■比表面積:BET法
サンプルを液体窒素温度に冷却すると、サンプルの表面にN2ガスだけが吸着します。
この吸着された窒素量を測定し、比表面積を算出する。